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さくらさいた [2024年作品]
さくら
さいたら
ひとが
わらう
かたを
くんで
うたを
うたう
さくらが
さいた
それだけの
こと
さくら
さくらと
ひとが
あつまる
あたらしい
せいふくも
ふるい
せいふくも
さくらの
きのしたで
えがおになる
まだ こないはるというきみに [2024年作品]
だれのためにでもなく
くちぶえふけば
かぜが
こしかけて
りずむきざむ
そらだけみれば
なんてへいわ
むかしがいまで
いまがむかし
まちかどもかきねの
へったくれもない
くちぶえを
ふうとうにいれて
とどけてやろうか
まだ
こないはるというきみに
このごろのきょう [2024年作品]
けいたい
でんわ
なんて
なけりゃ
もっと
にんげんが
にんげん
らしく
そらを
みあげたり
ひとに
あいさつしたり
けいたい
でんわと
にらめっこ
ばかり
してるから
こころは
おいてきぼりの
ぽすとに
はいったままの
てがみ
おげんきですかの
だれかの
おきづかいの
ことばが
とどかない
まま
またひがくれて
きせつが
かわる
そんな
このごろの
きょう
うたは風に [2024年作品]
うたは風に
うたは
かぜに
であう
うたは
はなに
であう
うたは
ほしに
であう
うたは
こころに
であう
うたは
きっぷも
もたず
うたは
であう
きょうも
あしたも
のと [2024年作品]
かぜに
ふるえる
かげぼうし
だれも
わるく
ないけど
だいちを
にらみつける
おとの
ない
かなしみ
ひとみ
あふれ
にぎる
こぶし
こころに
ぱんちする
あしたは
はれるか
はやく
はるを
よべ
かもめよ
かもめ
いま
すぐに
令和6年能登半島地震で
お亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
能登半島には若い頃に旅したことがありました。
鉄道が輪島に有った頃のことですが
朝市にも出かけました。
あの町が信じられない姿になっているのを
何もできずテレビで眺めているだけでした。
行ったことのない能登半島の珠洲の町もいつかは訪れたいと
思っていました。
やりきれない悲しみがありますが
能登の風光明媚な景色を見つめに
必ず行きます。
必ず。
ふるえる
かげぼうし
だれも
わるく
ないけど
だいちを
にらみつける
おとの
ない
かなしみ
ひとみ
あふれ
にぎる
こぶし
こころに
ぱんちする
あしたは
はれるか
はやく
はるを
よべ
かもめよ
かもめ
いま
すぐに
令和6年能登半島地震で
お亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げるとともに、
被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
能登半島には若い頃に旅したことがありました。
鉄道が輪島に有った頃のことですが
朝市にも出かけました。
あの町が信じられない姿になっているのを
何もできずテレビで眺めているだけでした。
行ったことのない能登半島の珠洲の町もいつかは訪れたいと
思っていました。
やりきれない悲しみがありますが
能登の風光明媚な景色を見つめに
必ず行きます。
必ず。
きみからもらったことば [2023年作品]
きみから
もらった
ことばは
ぼくの
ほんだなに
ならべて
ますよ
いつでも
よめるように
てのとどくところに
きみのことばの
ほんが
たおれないように
ぶっくえんども
かってきました
きいろいとり [2023年作品]
しろでも
くろでも
あかでも
あおでも
ちゃいろ
でも
そんなこと
なんでも
いい
そらを
とぶこと
さえずりが
できる
こと
いきる
ことに
はねを
ひろげられればいい
そらは
あおで
やまは
みどりで
なくちゃ
いけない
けどって
きいろい
とりと
ぼくは
はなした
きのうの
こと
夏まっさかり [2023年作品]
むしかご
からっぽの
おとこのこ
つかまえ
られなかった
ちょうちょを
おいかけて
くたびれた
こだちに
もたれて
ひとやすみ
それを
みつけた
おかあさん
るすばん
なんでできんかと
ちいさな
おうちに
かぎしめて
おとこのこが
むしかごのなかの
むしのように
げんきがないよ
それでも
そとは
にゅうどうぐも
もくもくの
なつ
まっさかり
のらいぬ [2023年作品集]
なにかあったら
はしるしかない
なにもなくても
はしるしかない
なんのために
うまれたかって
かんがえるまえに
はしるだけ
わたしのそれはひみつ [2023年作品集]
じぶんで
はなを
さかすと
きめたから
あさ
はやく
おきて
たねに
みずを
まく
だれかに
おねがい
したら
じぶんで
やれば
いいのにと
さみしい
こえを
きくのに
きまっているから
じぶんで
たねを
まいた
どんな
はなが
さくのか
しらずに
まいた
たね
だから
たのしみは
わたしだけの
もの
あめよふれ
あめよふれ
めぐみの
きせつは
じぶんで
つくる
いまは
わらわず
ただ
だまって
つちに
てを
おくと
しらなかった
ぬくもりを
しった
わたしの
それは
ひみつ
ながさきほんせん [2023年作品集]
おおきなえきから
ちいさなえきにゆく
いくつもいくつもあるせんろから
ひとつだけのせんろをさがすように
きしゃはゆっくりはしってゆく
まちのあかりがてんになってゆき
きしゃのまどにじぶんのかおがうかんでくる
ふみきりのおとがおおきくきこえてとおりすぎてゆく
もうおおきなまちはありません
ちいさなまちになにがあるのですか
それでもゆくのですか
きしゃのあんないがぼくにつげる
おやじがうまれたまちまで
きしゃはさびしいえきをいくつも
とおりすぎてゆく
うぐいす [2023年作品集]
うらのきで
うぐいすが
ないた
それも
たった
いちどきりで
やめて
しまった
うぐいすは
もう
それで
よかった
ぼくらは
もういちど
ないてよと
きのしたで
ひなたぼっこ
いつまでも
ひなたぼっこ
はるですねと
はやく
だれかに
いいたくて
街はずれ [2023年作品集]
ぼくが
あるけば
あるくほど
まちの
はずれへ
もんしろちょうが
ひらひら
のはらへ
いざなう
さんどいっちでも
たべたい
おひるどき
きたみちを
ふりかえると
にぎやかな
ひとのせなか
いつでも
ぼくは
とおまわり
まちのはずれ
しゃつの
ぼたんを
はずせば
ほら
わすれた
ぼくで
いられるぜ
そらをみてると [2023年作品集]
そらを
みていると
てがみを
かきたくなる
しろいくもの
ように
じゆうに
ことばを
かきたくなる
ふるいかわ [2023年作品集]
ふるいかわに
あたらしい
さかなが
およいでいる
その
さかなに
なまえを
つけることもなく
ぼくたちは
しらない
ふるい
かわには
ふるい
さかなしか
いないと
おもって
いるから
ふるい
ずかんばかり
ながめている
ぼくたち
ふみきりの おとだけが ふるきよきじだいの おるごーる [2023年作品集]
いつまでも
まちは
おなじけしきだと
おもってました
ときのながれの
えのぐは
いろあせて
また
あたらしくなぞると
おもってました
ぱいぷを
くわえるおじさんが
いなくなったのと
おなじように
ふるほんやや
がっきやが
すがたを
けしました
ときのながれが
まちを
けずってゆくのだと
しりました
ひとは
こころを
けずられぬ
ようにと
ひとは
いしのように
なりました
だから
きょうもしずかに
いちにちが
くれてゆくのです
ふみきりの
おとだけが
ふるきよきじだいの
おるごーるのように
いしを
のせた
でんしゃが
おもたそうに
はしりすぎて
ゆきます
このうた あのうた [2023年作品集]
ふろしきに
つつんで
もってきました
ぼくの
うた
ぜんぶ
どうぞ
きいてください
ふろしき
ひろげたら
みみを
すませて
めを
とじて
わたしの
ぜんぶ
じんせい
ぜんぶ
このうた
あのうた
ついしん [2023年作品集]
なんとでも
かけば
すむのに
なんとでも
かかない
きみの
てがみがすき
きってを
はった
ふうとうの
ぼくのじゅうしょの
もじすうの
ほうが
おおい
てがみ
げんき
ですかとも
さようなら
とも
かかない
きみの
てがみ
もじともじの
すきまに
きみの
やさしいこころが
みえる
てがみ
いつも
ついしんの
ような
きみの
ことばが
すき
こころがある [2023年作品集]
よかった
ことばを
しまえる
こころが
ある
てがみだと
やぶいて
しまうかも
しれないから
よかった
よかった
うたのすがた [2023年作品集]
うたはかぜかしら
うたはあめかしら
うたはあおぞらかしら
うたははなびらかしら
うたはいのちかしら
うたはなみだかしら
うたはたいようかしら
しあわせな一日 [2023年作品集]
ことばはたくさんあるけど
きょうは
ららら だけですごそう
うたってすごそう
ららら だけで
たくさんめろでぃーを
くちずさめるから
わるくちいわないですむ
いらないことはなさないですむ
だから
ららら ららら ららら
うちゅうじんはどんなうたをつくるのだろう [2023年作品集]
うたをならべた
こころのなかのほんだなに
いやだな
すきなうたはいちばんみやすいところに
すきじゃないうたはいちばんとおいたなに
じぶんから
うまれたうたなのに
どうしてくべつしてしまうのだろう
にんげんだからしかたないよって
ぼくのうたたちがはなしかける
うちゅうじんはどんなうたをつくるのだろうねって
ぼくがはなすと
ぼくのうたたちは「さあ?」って
ほんだなであくびをしがらたくつがお
にんげんだからうたをつくるのだろうかって
はなしかけたかったけれど
ぼくのうたたちはきかぬそぶりだから
あたらしいやさしいうたをつくってそだてよう
ぼくがにんげんをきらいにならないように
****************
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
みなさまにとって良い年でありますように
2023年 1月
今日はどんな絵を書いてくれますか [2022年作品]
いつまで
えを
かくのですか
そんなに
せなかが
まるく
なっても
ふでは
にぎりしめるのですか
いい
けしきを
えに
しようと
きょうも
でんしゃに
ゆられて
いるのですか
いつも
ひとりで
さみしく
ないですか
てんらんかいも
ひらかず
かいたえは
どうして
すてるのですか
わたしは
あなたの
えが
ほしいのです
へやに
かざりたいのです
あなたの
あとを
いつもあるいているのです
きょうは
どんなえを
かくのだろうと
かいてしまったら
すててしまう
あなただから
もうにどと
そのえを
みれないから
このめに
やきつくしておこうと
いつも
あなたのそば
わたしも
すっかり
としを
とりました
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