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じがぞう [2003年作品]


うごいたら
あかん

うごいたら
かかれへん

かなしい
かお
したら
あかん

ずっと
わらった
ままで

えがおの
じぶん
かきたいから

うごいたら
あかん

ずっと
わらった
ままで

かがみを
みつめて


2003/10/09

うた [2003年作品]




うたは
すぐに
おわる

おわる
から
のこる

のこる
むねの
なかで

なみだと
なる

ほほえみと
なる


2003/03/27

おしゃれ [2003年作品]



でかけて
きたときは

あんなに
おしゃれで
すま-とな
ばっぐ
だったのにね

あれも
これもと
おばさん
おかいものして

なんでも
かんでも
ばっぐに
つめこんだから

おしゃれな
ばっぐが

きゅうくつで
くるしいよと
いって
いるみたい
です

はじめから
おおきな
ばっぐ

もって
くれば
いいのにね

あの
おばさん

また
なにか
かおうと
しています


2003/01/08

たびだち [2003年作品]


この
いっぽんの
きから

いま
とりが
すだって
いきました

このはが
それを
みおくった
あとに

なみだ
みたいに
しずかに
おちて
ゆきました

そんな
ふうけいを
みつめて
おじいさんが
えをかきました

えの
たいとるに
たびだちと
つけました

2003/11/06

さんにん [2003年作品]



さんにん
いると
けんかする

2たい1で
けんかする

わたしは
いつも
1のほう

こっちの
みちを
ゆきましょと

ふたりの
ともだちが
はなしても

わたし
だけが
くびをふり

おはじき
しましょと
はなしても

ともだち
ふたりは
いやという

きまって
そのあと
けんかする

かってに
すればって
なって

かってに
するよと
いって

ひとりに
なって
しかた
ないから

かぞく
さんにんの
おうちに
かえる

おかあさん
だけは
わたしの
みかた

おとうさんは
わたしのこと
わがままだと
しかるから
きらいなの
・・・・


2003/03/06

さかだち [2003年作品]



そらを
あるくと

とても
あたまが

くらくら
しました

2003/09/07

はなしてみよう [2003年作品]


IMG_4379[1].jpg

はなして
みよう

なんでも
いいから

はなして
みよう

ひとりと
ひとりが

ここに
いる

のばせば
とどくよ
このうでも

しらない
どうしは
かなしいよ

いい
おてんき
ですねの
ひとことが

こころの
とびらを
ひらくかも

はなして
みよう

しらない
ひとが

しりたい
ひとに
かわるかも

であいは
そこから
はじまるの
かも


2003/05/14

きみのえ [2003年作品]



すばらしいな
きみが
かいた


むくちな
きみが
かいた


そのめで
みた
ふうけいが
やさしいよ

なんて
きれいな
いろづかい
なんだろう

せんの
たっちの
きめこまかさ

きみの
しらなかった
こころが
いっしゅんで
わかった
きがした

きみは
いつも
ひとり
だったね

いつも
どんなえを
かこうかと
とおくを
みつめて
いたんだね

きみの
えを
もらっても
いいかい?

ぼくのへやの
いちばん
めの
とどきやすい
ところに
かざっておくよ

いつでも
きみを
おもい
だせるように

いつまでも
いつまでも
ながめて
すごすよ

きょう
からは


2003/06/18

お茶の時間 [2003年作品]



おとうちゃん
しごと
ゆくまえに

あれを
こうして
こうやって
そない
しといて
くれって

おかあちゃんに
たのんで
あわてて
でかけて
いった

おかあちゃん
あれって
なんやろ
そないしとくって
どない
すんねんやろ
ゆうて

2はいめの
おちゃ
のんでる

おとうちゃんも
いまごろ
かいしゃで
えらい
ひとに

あれを
こうして
そない
やっといてって
ゆわれて
こまっとんのと
ちゃうかって
おかあちゃんに
ゆうたら

おかあちゃん
あたりや
ゆうて
3ばいめの
おちゃ
のんで
ふきだしてた


2003/03/11

ぼくらのてんらんかい *朗読付 [2003年作品]


じゆうに
おえかき
しなさいと
せんせい
いったのなら

ほんとうに
じゆうに
かかせて
ほしいのです

みたままが
みたまま
なのですから

みてくれが
わるくても
いいじゃ
ありませんか

ぼくらの
てんらんかい
なのですから

ねこに
ひげが
なくたって

ぞうさんの
おはなが
みじかく
たって

いいじゃ
ありませんか

だれかが
くすっと
わらって
くれれば

ピカソは
ピカソ
なんですから

ぼくらも
ぼくら
なんですから

おなじえは
みんな
かけないのですから

2003.01.27

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011‐2012限定ユニット「うたのこえ」より






おまつり [2003年作品]


どんどこ
どんどこ

たいこが
ひびくよ

きょうは
おまつり

ゆかたに
きがえて

うちわを
かたてに

ともだち
さそって

からん
ころん

げたを
ならせば

すきな
あのひと

からん
ころん

こいびと
つれて

からん
ころん


2003/07/19

いま *朗読付 [2003年作品]


きのうの
わたしは
きらい

きのうの
わたしは
えらそぶるから

すぎた
あとでなら
なんとでも
いえるでしょ

だから
いまの
わたしを
すきに
なりたいの

いま
えがおで
なにごとにも

「はい」って
こたえて
みようと
おもうの

わたし
らしくないって
おもうけど

それが
わたしらしく
なるのかも

2003.09.19

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011‐2012限定ユニット「うたのこえ」より




なのはなばたけ [2003年作品]


055.JPG

さいた
ばかりの
はなに

はじめて
そらを
とんだ

ちょうちょが
とまります

その
はなを
はいけいに

はじめて
おかあさんに
なったひとが

あかちゃん
だいて
ほほえんで
います

はじめて
おとうさんに
なったひとが

しゃしんを
とりました

みんな
はじめての
はるが

いちまいの
しゃしんのなかに
おさまり
ました

2003/03/16

◇写真 aoisoraさん


でんしゃ [2003年作品]


でんしゃのなか
おばさん
ふたりづれの
よこに

らんどせる
しょった
おとこのこ
ふたり
すわってます

おばさん
ふたりは
このごろに
なって
せなか
いたいだとか

このごろは
くすりが
いいのが
あるからとか

このごろの
はなしで
もちきりです

そのよこで
おとこのこ
ふたりは

はじめて
じぇっと
こーすたーに
のった
ことや

はじめて
えいがを
みたよと

はじめての
はなしに
むちゅうです

その
まんまえで
おじいさんと
おばあさんが

なかよく
うたたね
してます

しあわせ
そうに
かたよせて

このごろの
ことも

はじめての
ことも

むねの
なかにしまって

2003/02/08

りんごふたつ [2003年作品]



まっかな
りんご
ふたつ

てーぶるの
うえに
おいて

たべずに
ずっと
います

きみが
ここに
くるひまで

たべずに
ずっと
います

きみが
すきな
りんご

いつでも
まって
います

りんご
ふたつ

ながめ
ながら


2003/06/15

虹の絵 [2003年作品]

IMG_4283.JPG

えかきは
あまりに
えを
かきすぎました

えを
かくなんて
もう
まっぴらだと
おもいました

けれど
ふと
みあげた
そらに
にじが
かかって
いましたから

あわてて
すけっち
ぶっくを
ひろげました

にじを
みつめて
いっきに
えを
かきあげました

いつしか
こどもたちが
えかきの
まわりを
かこんで
いました

なんて
きれいな
にじのえ
なんだろうと
こどもたちは
ほめたたえました

にじは
もう
そのとき
とっくに
きえていました

けれど
えかきの
かいた
にじのえが

こどもたちの
つぶらな
ひとみに
いつまでも
かがやいて
いましたから

えかきは
うれしく
なりました

2003/11/12

◇写真 aoisoraさん



いくつになっても  *朗読付 [2003年作品]


IMG_4486[1].jpg

おばあさん
しわくちゃの
てに

えんぴつ
もって

ひらがなの
かきかたの
れんしゅう
してます

なんでも
しっている
けれど

じを
ならう
ことは
はじめて
です

くま と
いうじを
かいてます

こどもの
ような
かわいい
もじです

いつのまにか
く が
よこになって

へま に
なっています

おばあさん
へま
していることも
しらずに

われながら
よくかけたと
うでくみ
してます

まどの
そとは
もう
はるでした

2003/04/24

◇写真 aoisoraさん

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より




おしぼたんしんごう *朗読付 [2003年作品]



ちいさな
こうさてんで

おしぼたん
しんごうとは
しらずに

いつまでも
あおに
かわるのを

まち
つづけて
いましたから

あなたは
そんな
わたしを

みちの
むこうがわで
みつけて
くれましたね

あなたの
ゆびが

おしぼたん
しんごうの
いろを

かえて
くれました

だから
わたしは
あなたへと

まっすぐに
あるいて
ゆけたのです


2003/11/07

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より





あるばむ [2003年作品]



かぞくの
しゃしんが
はられた
あるばむ

いつからか
だれも
はらなく
なって

しゃしんも
とらなく
なったね

まだ
ぺーじが
ずいぶんと
のこって
いるよ

じんせいは
これから
かも
しれないねと

ぼくが
はなすと

かあさん
しずかに
ほほえんだ

2003/04/02

あしたよりいま [2003年作品]

IMG_4312.JPG

あした
はなそうと
すること

いま
いって
しまおう

あした
いえなく
なるかも
しれないから

いま
そのひとに
はなして
みよう

そのひとが
いちにちでも
はやく
えがおに
なれば
ぼくは
うれしいから

2003/11/06

◇写真 aoisoraさん


ひとりごと [2003年作品]


IMG_4363.JPG

とけいは
くるくる
くるくる

やすみも
せず

がんばって
いるから

ぼくも
がんばら
なくっちゃって
おもうんだ

なにを
がんばるかは
わかんないんだけど

せいいっぱい
いきて
いたいって
おもうんだよ

2003/09/18

◇写真 aoisoraさん



さんぱつ *朗読付 [2003年作品]



かあさん
おうちで

ぼくの
かみのけ

はさみで
ちょきちょき

さんぱつ
はじめた

ふなれな
てつきで

はさみを
うごかす

みぎと
ひだりが

てんで
ばらばら

ぼくが
おこると

ぼうずに
しよかと

かあさん
ていあん

しかたが
ないから

ぼうずを
みとめて

かられて
ゆくのを

かがみで
みてたら

なみだが
あふれた

2003/05/18

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より





ひぐれ *朗読付 [2003年作品]

ははおや
たちの
よぶこえが
する

こども
たちが
いえに
かえった

ちいさな
ふじさん

すなばに
のこした
まま

2003/07/01

◇朗読はこちら
朗読・構成:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より






あしたてんきになあれ *朗読付 [2003年作品]

IMG_4151[1].jpg

てんき
よほう
なんて
きらい

あしたの
ことは
わからないのに

どうして
てんきは
わかると
いうんだい

あした
おでかけの
かたは

かさを
おもちの
ほうが
いいです


てんき
よほうで
はなすのを
きいた

それでも
ぼくは
あした
てんきに
なあれって

この
そらに
くつを
とばして
いたい

べらんだに
てるてる
ぼうずを
つるして
いたい

なにも
わからないのが
あしたじゃ
ないのかい

2003/10/26

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より




かたぐるま *朗読付 [2003年作品]


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おとうさんの
うえに
わたし

すこしだけど
ちかづいた
あの
おそらに

きもちよくて
のばした
わたしのてに

ちょうちょが
ちょこんと
とまりました

おとうさん
おもたく
なったなあと
いいました

だって

おとうさんの
うえに
わたしと
ちょうちょが
いるんだもの
あたり
まえだよと
いったら

おとうさんが
わらいました

2003/02/10

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より

うまくかけない絵 [2003年作品]


うまく
かけない
えがすき

きみが
なんじかんも
かけて

うまく
かけなかった
ことが
すき

うまく
かけない
からと

えを
かかなく
なった
ぼくは
だいきらい

2003/03/24

002 (640x463).jpg

はるのひ [2003年作品]


ちいさな
おとこのこが
なげた
ぼ-るが
ころがって
ゆきます

こいぬが
それを
おいかけて
ゆきます

おとこのこの
おかあさんが
それを
みていました

その
よこで
こいぬの
おかあさんも
それを
みていました

2003/02/13

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桜吹雪 *朗読付 [2003年作品]


IMG_3935[1].jpg

紀見峠という名の小さな駅に下り、
改札口をぬけると
桜吹雪が音もなく
さらさらと雨あがりの小道に
舞い降りていた。

誰のためでない
自然のおこないがとても美しい。

美しい時はいつまでも続かない。
時の流れの侘しさも感じながら
桜吹雪の中坂道をゆっくりと歩いていると
昔つくった「桜吹雪」のうたを思い出した。

「桜吹雪」

ちるはな
ゆくきみ

おもいで
いろして

きおくの
かなたへ

よぶこえ
かれはて

こころは
あれはて

またくる
はるまつ

ふぶきの
さくらが

わたしを
なかせる

ちるはな
ゆくきみ

きおくの
かなたへ

2003.4

※12年前につくったうた。
当時夢二のような儚げな世界を書きたくて書いたもの。

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より






どうぶつかいぎ [2003年作品]



あめ
あがりの
みちを
むこうから

いぬと
ねこが
ならんで
あるいてきて

ぼくと
すれちがった

とても
しんけんな
かおしていた

どうぶつ
かいぎが
ちかくで
おこなわれるの
だろうか

にんげんが
せんそう
しているから


2003/04/08

ゆきのみち *朗読付 [2003年作品]

わたし
ひとりじゃ
なかった

ふり
つもった
ゆきのみちに

だれかの
あしあと

2003/12/21

◇朗読はこちら
朗読:さきみさん
2011-2012限定ユニット「うたのこえ」より



※以前吹雪の中ひとりで中山道の鳥居峠を越えました。
途中ひきかえそうかと自分に負けそうになりましたが、
深い雪の中誰かの足跡があったおかげで進む決心がつきました。
このうたはそんなおもいです。



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