ひとのだれかが [2022年作品]
ひとの
だれかが
はなを
さかせるから
ひとの
だれかが
かなしむから
ひとの
だれかが
ひとの
だれかの
ために
ひとの
だれもが
ふりかかる
あめの
なかで
かぜの
なかで
たねを
まく
ひっとらー [2022年作品]
わるつ
だけしか
えんそうしては
いけません
それは
きょうから
きそくを
おかしたひとは
しょけい
します
きょうから
わるつ
あしたも
わるつ
きのうまでは
ゆるす
きょうからは
とにかく
わるつ
ばっはも
わるつ
しょぱんも
わるつ
いぬ [2022年作品]
ちょきん
する
いぬ
さんぽの
たび
おかねを
みつけ
ちょきんする
いぬ
ひとが
おとしても
さがさぬから
いぬは
いまじゃ
おくまんちょうじゃ
だけど
おかねの
かちは
しらぬ
から
わんわんと
きょうも
おなかすいたよと
ほえまくる
いぬ
いらぬことば [2022年作品]
かけば
すむ
てがみじゃ
なし
いらぬ
ことばは
よく
かんがえ
しまつを
かんがえ
たまえ
ことばは
おりたたまれる
ほうが
いいときも
あり
きみの
いらぬ
きもちは
ださぬ
てがみの
ように
やぶり
すてられれば
いい
また
あしたと
すこし
えがおに
なりたまえ
ことばは
あおにも
あかにも
なるのだから
生きるだけで [2022年作品]
おたまじゃくしは
かえるに
なるとおもって
いないし
あおむしだって
そらをとべると
おもっていないし
やごだって
とんぼになって
すすいと
そらをおよげると
おもっていないし
いまを
いきたら
おもっても
いないせかいが
まっているなんて
おもってもいないさ
そのひ
そのひ
きせつを
のりこえることに
いっしょうけんめいなのさ
いきるだけで
それだけで
いっしょうけんめいなのさ
おおきな
ゆめを
もてなくても
いきるだけで
すばらしいのさ
うたいはじめて20年目 [2022年作品]
20ねんも
たったのかい
うたは
いろあせていないかい
たかが
うたとおもっていないかい
されど
うたとおおもっていないかい
うたに
うたわされていないかい
ちからを
うたにせおわせていないかい
うたは
ふうりん
かぜが
ならすよ
やさしい
おとを
その
ときおりおりで
だから
どんなときもみつめているんだよ
うたを
いしのように
ほしのように
くさのように
2002年6月7日にひらがなうたを書き始めました。
「ずっとまわせ」といううたを書きました。
それからは早いような遅いような20年の月日が経ちました。
特別20年目にして何もすることはありません。
時の過ぎゆくまま
風の吹き過ぎるまま
心豊かにこれからも書いてゆこうと思います。
ともしび
たったのかい
うたは
いろあせていないかい
たかが
うたとおもっていないかい
されど
うたとおおもっていないかい
うたに
うたわされていないかい
ちからを
うたにせおわせていないかい
うたは
ふうりん
かぜが
ならすよ
やさしい
おとを
その
ときおりおりで
だから
どんなときもみつめているんだよ
うたを
いしのように
ほしのように
くさのように
2002年6月7日にひらがなうたを書き始めました。
「ずっとまわせ」といううたを書きました。
それからは早いような遅いような20年の月日が経ちました。
特別20年目にして何もすることはありません。
時の過ぎゆくまま
風の吹き過ぎるまま
心豊かにこれからも書いてゆこうと思います。
ともしび
うたもはなもとりも [2022年作品]
うたが
かなしむ
なにも
できないと
あなたの
こころで
わたしの
こころで
うたが
はなに
なれたらと
うたが
とりに
なれたらと
でも
はなも
とりも
なにも
できないと
くびを
ふります
あらそう
ことを
なぜ
くりかえすのかと
うたも
とりも
はなも
かぜに
なりたいと
さびしがる
いま
ゆるさない [2022年作品]
きのう
ちきゅうぎかった
ずっと
ほしくて
おかね
ためてかった
きょう
あるくにのおえらいさんが
かってに
2つのくにをかってにつくった
ぼくは
ゆるさない
ぼくの
ちきゅうぎは
ふるくならないし
あたらくはならない
うたでなら [2022年作品]
うたをここにのこす
うたがわたしのかがみ
うたでならいえる
きのうのこと
あしたのこと
わたしのこころ
新年おめでとうございます。
今年はひらがなうた20周年の節目の年であります。
みなさまにとって良い年でありますように。
今年もよろしくお願いします。
2022年 1月3日
こころのもちかた [2021年作品]
このみちは
やまを
こえるみちと
おもうのか
このみちは
やまを
こえてきたみちと
おもうのかで
きみの
いきかたは
まるで
ちがったものになるよ
かぜは
いつも
そんなこと
しらないふりだけど
そもそも [2021年作品]
そもそも
なぜ
このまちに
きたのですか
じゆうという
にもつを
おきに
きたのですか
おかえり
ください
さようなら
そもそも
このまちには
かぜしか
やってきませんから
すぐに
はがれて
しまいそうな
はりがみと
おなじような
こころを
おもちのようですから
おかえり
ください
さようなら
なんどもなんども [2021年作品]
このみち
あのみち
いろいろ
あるみち
わたしは
いっつも
このみち
あるいて
ないたり
すねたり
ふりむき
めをとじ
いいこと
ないかと
あのみち
みつめて
ゆうぐれ
いいこと
もうすぐ
あるよと
じぶんを
はげまし
いっつも
わたしは
このみち
あるいて
はるなつ
あきふゆ
なんども
なんども
新年のあいさつ [雑記]
新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
年々いろんな町の本屋に立ち寄るのですが
詩集のコーナーが簡素になっています。
置いてある詩集がないこともあったり
俳句といっしょにされたりと
詩の趣方が本当に変わっていっているのがわかります。
昭和初期などの詩人が人生かけて作った詩集は
古書店でしか見れません。
いつまでも詩集が残ることを
祈りながらの新年の挨拶となりました。
みなさまにとって
良き一年でありますように。
えかきになるまえのつぶやき [2020年作品]
あれも
これも
かくから
おかしくなるのって
おもった
ことを
かけって
いったじゃないか
ひとつの
ことを
かけばって
あんたの
ために
えを
かくのかい?
どうせ
かいても
そうこのたなに
ねむらせて
そつぎょうしきのひに
もってかえれって
それだけの
ことだろう
ねむらせる
えを
かくために
こころは
あるんじゃねえぜ
これも
かくから
おかしくなるのって
おもった
ことを
かけって
いったじゃないか
ひとつの
ことを
かけばって
あんたの
ために
えを
かくのかい?
どうせ
かいても
そうこのたなに
ねむらせて
そつぎょうしきのひに
もってかえれって
それだけの
ことだろう
ねむらせる
えを
かくために
こころは
あるんじゃねえぜ
ばす [2020年作品]
ぼく
ひとりだけのせて
ばすは
かわを
わたります
ぼく
ひとりだけのせて
ばすは
やまを
こえてゆきます
ぼく
ひとりだけだから
えんりょ
します
そんなに
いそがなくても
いいのにって
きみのはなし [2020年作品]
はなしたいのに
きいてしまう
きみのはなし
うんうん
ああ
そうなんだ
それから?と
ながいあいだ
ずっと
ききっぱなし
ぼくの
よろこびや
かなしみは
こころのなかで
ゆうぐれて
しまう
だけど
きみの
はなしは
おもしろい
へんじ [2020年作品]
さばくにおきてがみした
たいへいようのどまんなかに
てがみをがらすびんにいれてしずめた
そんなてがみのへんじが2つうとどいたよ
ぽすとにてがみをいれても
だれもへんじなんてくれやしないのに
まるで [2020年作品]
たにぞこと
やまのうえは
きょうだい
くちげんか
したように
がけを
つくりながら
たにぞこと
やまのうえは
とがったり
へっこんだり
まるで
にこやかに
よりそうこともない
きこえるまで [2020年作品]
きのうはなしたこと
きょうもまたはなす
きょうはなしたことを
またあしたもはなす
あなたはしずかに
めをとじているだけだから
きこえないふりを
しているだけだから
だいじなはなしだから
ほしのむこう [2020年作品]
ほしのむこうは
いなかだろう
このまちよりも
なんにもないのだろう
いってみても
いいんだけど
いかないことにしよう
きみにあやまりに
いくことのほうが
いいことなんだろう
あとで
きっとそうおもうのだろうな